腸のトラブルがカラダに与える影響は深刻です。
便秘、下痢、おなかが張る、肌荒れ、疲れやすい、代謝が悪い、冷えやすい、むくむ、気分が上がらないなど、腸の不調が原因となっていることもあります。

腸の働き

腸は栄養を吸収できる唯一の器官

腸は便を作って出すことだけが仕事ではありません。消化、吸収、排泄の機能があり、栄養吸収のほとんどを小腸で行なうので、腸の健康が全身の健康にもつながっています。

腸は人体最大の免疫器官

腸は免疫においても重要な役割を果たしています。腸管免疫といってウイルスや細菌などの病原菌を退治する機能があり、体中の免疫細記の 約7割が腸内で外敵の侵入に備えています。 この腸管免疫の働きに重要なのが、腸内細菌であり、乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉園、 ウェルシュ菌、大腸菌(有毒株)、ブドウ球菌などの悪玉菌、バクテロイデス、大腸菌(無毒株)、 連鎖球菌などの日和見菌の3種類の働きが重要です。 この3種類の腸内細菌の割合が２：１：７のバランスで保たれていれば、腸管免疫は、うまく作用します。免疫機能が弱すぎれば、インフルエンザなどの感染症にかかりやすく。ガン細胞も活発になりやすくなります。免疫機能が強すぎれば、アレルギー反応が現れやすくなります

腸は第二の脳

腸の神経細胞は、脳の次に多く、この神経細胞によって腸は自立して働くことができます。そのため「第二の脳」と呼ばれています。腸は消化、吸収、排泄など私達が生きていくために、とても重要な働きを担って います。もしカラダにとって有害なものが侵入したとき、脳の指示を待っていては対応が遅れてしまいます。そのため、腸には多くの神経細胞が集まっていて 腸自体が判断して強制的に排泄できるシステムが備わっています。腸と脳は、同じ神経からつくられていて、精神的不調が便秘や下痢、胃腸の痛みなどの腸の不調へつながることはよく知られています。

腸の不調は、カラダ全体の不調、心の不調にも影響を与えてしまいます。 「排便があるから、私は大丈夫」と決めつけずに一度ご自身にも 当てはめて見直してあげてみてください。